7つの習慣
目次
『今回紹介する本』
今回は「7つの習慣」を紹介します。
「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」
著:スティーヴン・R・コヴィー
発売日:2013年8月
出版社:FCEパブリッシング(キングベアー出版)
ページ数:521p
『どんな本?』
この本は「自己啓発本」と呼ばれ、そのジャンルの中でもとても有名な一冊です。
なんと、世界で3000万部以上も売れている、大ベストセラーの本です。
皆さんも、内容は詳しくなくとも、一度はタイトルや表紙を目にしたことがあるのではないでしょうか。
世界でも有数なビジネス思想家であるスティーヴン・コヴィー氏が25年かけて、成功者と呼ばれている人達と、数えきれない程の資料から
「成功するためにはどうすればいいのか?」
という、問に対する答えを見出し、記した本です。
この世の中、成功したい人が大半だと思いますが、それに対しこの本は一冊で完結してくれます。
ちなみにこの本で述べている「成功」とは、お金・地位・権力といったものではなく「素晴らしい人格を持った人間になる」ことを指します。
書店に足を運ぶと、様々な自己啓発本やビジネス書が、棚一杯に並んでいると思いますが、この本は、そんな沢山の本の要点を一冊に凝縮したような本で、これさえ読んでおけば、すべてを網羅できます。
そして、この本はうわべではない、本質的な内容となっているため、時代の変化に対応することができ、乗り遅れることはありません。
ただ、少し、抽象的であったり、根拠が宗教であったりするため、理解に苦しむ場面が出てくる可能性がありますが、一度読んでから様々なブログや動画の解説を見て、読み直してみると、より一層内容を理解・納得できると思います。
この本は、今あなたが置かれている状況や考えによって、印象に残る場面が変わってくる本であるため、何度も読み返す価値がある一冊でもあります。
今回はタイトルにもある通り「完訳」ということで、訳し直したもので、前の物を知らないのですが、こちらの方が読みやすく、内容が理解しやすい、といった話を聞きました。
マンガ版もあるので、自分に合った方を選択することをお勧めします。
『内容紹介』
ここからは内容に触れるため、ネタバレを含みます。
あまり好まない方は、この部分をスキップすることをオススメします。
では、内容です。
最初にタイトルにもある習慣の7つを紹介します。
- 主体的になれ
- 終わりを思い描け
- 優先事項を決めろ
- Win-Winを意識しろ
- 相手を理解しろ
- 自分を磨け
この7つが紹介されている習慣です。
1~3では自分が成功する方法、4~6でみんなと成功する方法、最後にさらに成功する方法、といった区切り方ができます。
1つずつ説明していきます。
1.主体的になれ
簡単に言い換えると「すべては自分の責任だ」ということで、別の言い方にするなら「誰かに責任転嫁するな」ということです。
他人に責任を押し付けるのではなく、自分の責任を考え、自分がどう動けば、良い結果に結びつけることができるのかを考え行動することで、可能な限り、物事を自分でコントロールする、ということです。
2.終わりを思い描け
これは目標を決める事で、それに対する道筋を建てるということです。
特に、この本では人生のゴールを明確にしろと書かれています。
ここで紹介されている人生のゴールとは、自分の葬式で参列者や親族からなんと言われたいのかということです。
言われたい事を考えれば、おのずと行動も決まってくると思います。
3.優先事項を決めろ
これは「2」で述べた目標に対して何をすればより、その目標に近づけるのかを決めろという事です。
例えば、東大に入りたいなら最優先事項は勉強です。
ここでゲームを選択しているようでは、勉強をした時に比べ、目標に近づきにくくなります。
しかし、ここで重要になってくるのは何に重きを置いた優先事項なのかということです。
ここでは緊急性ではなく、重要性に重きを置いています。
これを間違えてしまうと、なかなか目標に近づけない結果になる可能性があります。
4.Win-Winを意識しろ
これは「自分の成功のために、他人を敗者にするな」ということです。
例えば、自分の会社の利益を優先し、社員の給料を減らし、労働時間を増やした場合、最初は利益が増えるかもしれませんが、次第に作業効率がおち、退職する社員が出てくるでしょう。
これでは、最終的に利益は下がってしまいます。
逆に、最初は費用が嵩み、利益が減るかもしれませんが、機材をそろえ、福利厚生をしっかりすることで、社員が働きやすい環境にすると、作業効率が上昇し、新たに入ってくる人材が増え、利益が上昇するかもしれません。
これがWin-Winな関係と言えるでしょう。
5.相手を理解しろ
これは再程のWin-Winな関係を作る上でとても重要なことです。
例えば、友人があなたに悩みを打ち明けた時に、最初の数分話を聞いただけで、自分の中で勝手に理解し、勝手に解決策を出して、アドバイスしたりしてします事があります。
これは、友人に「私が悩んでいるのはそこじゃないんだよね」と思われたり、最悪の場合「相談相手を間違えた、次から別の人に相談しよう」と思われてしまうかもしれません。
そのため、相手がすべてを話し終わるまでこちらはひたすら話を聞きましょう。
していいのは「なるほど」「たしかに」「そうだね」といった相槌だけです。
相手は、悩みを打ち明け、話を聞いてもらうことで、賛同してほしかったり、自分の考えを整理したりと、別にアドバイスを求めて居ない場合もあります。
アドバイスをしてほしいのかどうかは、最後までわかりません。
最後に「ありがとう、吐き出したらすっきりしたよ」と言われれば、それまでですし「どうしたらいいと思う?」と聞かれれば、アドバイスを求めて居るということです。
悩み相談と言いながら、自分の中に答えをあらかじめ持っているケースが多くあると思います。
6.相乗効果を作れ
相乗効果とは、ある要素とある要素を合わせることで、単体以上の効果を得る事が出来ることです。
「シナジー」なんて呼ばれることもありますね。
しかし、ここで述べている相乗効果は「妥協」ではない事を忘れないでください。
お互いの長所短所などの違いを受け入れ、尊重しなければ、最大限の効果は得られません。
7.自分を磨け
たとえ成功できたとしても、慢心せずに、さらなる成功を目指して自分を磨けということです。
成功しても1回だけで、すぐに終わってしまえば「一発屋」と呼ばれてしまいますからね。
磨く内容として、この本では「知性」「体調」「精神」「人間関係」の4つを磨けと書かれています。
これは1つでもかけるだけで、成功が遠ざかっていきます。
例えば、精神が病んでしまえば、何も手につかなくなり、体調も崩してしまいますし、人間関係が崩れてしまえば、精神的にもダメージを受けてしまうといった感じです。
『最後に』
いかがだったでしょうか。
響く部分はあったでしょうか。
自分は「主体的」という部分が一番重要だと思いました。
内容紹介の中でも述べた通り、失敗を他人に責任を押し付けていては、その一瞬は楽になれるかもしれませんが、心の底では、自分の責任であると理解しているため、完全に楽になれるわけではないと思います。
何せ、自分には嘘は付けないのですから。
それに、また同じ状況に陥ったときに、前回の失敗から、対応策を見出していれば、成功に導ける可能性が大きく上がるでしょうし、例え失敗しても、被害を前回よりも抑えられると思います。
それに、自分から動かなければ、何も手に入らない世の中です。
「幸せになりたい」と言っても幸せにはなれないのですから。
今回は以上です。
もし、この本が気になった方は、この下にリンクを張っておきますので、チェックしてみてください。
『商品リンク』
「7つの習慣」