嫌われる勇気
目次
『今回紹介する本』
今回は『嫌われる勇気』を紹介します。
『どんな本?』
この本は「自己啓発の父」と呼ばれる「アルフレッド・アドラー」が提唱している「アドラー心理学」を分かりやすくまとめたものです。
あのホリエモンこと堀江貴文氏も絶賛した事で知っている方も多いのではないかと思います。
内容ですが、本質的な意味を理解すれば、人生観や世界観が変わるといってもおかしくありません。
毎日の生活に生きずらさを感じている人には、日常や常識といったものに対するアンチテーゼ(ある理論や主張を否定するための理論や主張)としても活用できると思います。
この本はアドラー心理学を語る哲人とそれに対して、疑問や意見を投げかける青年の対話形式で話が進んでいきます。
疑問と回答によって理解を深める形式と言えるため、この構成が苦手な方は書店等で試し読みする事をオススメします。
↓Amazonの方でも試し読みが出来ます。
『内容紹介』
この本の結論を最初に言うならば、私達が抱える悩みの原因はすべて人間関係であり、その悩みを解決するには、承認欲求を捨てなければいけない、と言った内容です。
タイトルから、他人に嫌われてでも自分の道を突き進め、といった内容だと思いがちですが、実際は違います。
「あなたが嫌われるのはあなたが決めることではなく、他人が決めること、だからあなたにはどうしようも出来ないし、どうにかしようなんて無理だ。だからやめなさい」といった事が書かれています。
要約すると「他者は自分の期待を満たす為に生きているのではない」ということです。
では、本の具体的な内容を1つ、紹介したいと思います。
それは「目的論」です。
これはアドラー心理学の主内容と言えるものです。
簡単に言うと、その行動に至った理由は「原因」ではなく「目的」だということです。
「ん?」と思いますよねw
大丈夫です、私も最初はそうでしたw
つまり「原因があるから行動している」のではなく、「目的があるから行動している」といった意味です。
まだ「?」が消えないですよねw
簡単に理解できる人の方が少ないと思いますw
ここで分かりやすくするために具体例を出します。
例えば、あなたが会社で上司にこっぴどく叱られているとします。
何故でしょう?
おそらく、多くの方が自分が、「なにかやらかした」「ミスをした」からと考えると思います。
しかし、この考えをアドラーは否定します。
アドラーの目的論でこの例を捉えると、ミスをしたから叱っているのではなく、叱ることで「同じミスを繰り替えさないよう」や「早く仕事を覚えてほしい」または「あなたが自分に歯向かってこないようにする」や「上下関係を叩きこむ」といった目的があるからこそ、上司はあなたをこっぴどく叱っていると、アドラー心理学では捉えます。
あまり慣れない考え方に戸惑うかと思いますが、よくよく考えると、納得できますよね。
例に挙げた場合、上司が変われば、こっぴどく叱るのではなく、冷静にミスを指摘したり、一緒にミスを直したり、または、まったく反応を見せず「あっそう、じゃあ、これやって」と別の仕事を渡して来たりと、同じミスでも、上司が相手が変わるだけで、反応も全く変わってきます。
問題は、そのミスからあなたや状況をどうしたいのかという「目的」で「行動」を決めているんです。
自分にも思い当たる節がありませんか?
私はいくつかありましたねw
例えば、普段は説明して、理解してもらってから動いてほしいけれども、相手によっては、説明を理解してくれるタイプではない。
そんな時は恥ずかしながら、声を荒げて、無理やりにでも動かしてしまう時があります。
結論、この目的論からアドラーが私達に伝えたいことは「原因や過去に縛られるな!」という事です。
↓ 少し脱線しますw
例えば、私学助成金が削減された事に対して、反発した高校生が居ました。
理由は、私立にしか行けなかった上に、家が裕福ではない、だから助成金を減らさないでほしいといった内容でした。
この場合「何故、公立高校に入らなかったのか?」という疑問が生まれますが「勉強についていけるか分からない」ことが理由だと述べています。
これは「家が裕福ではない」というわけではなく、勉強しなかった結果、私立高校にしか行けず、頼みの綱だった助成金を切られることに対して、反発するための言い訳にしようとしているだけです。
なぜなら、先程の「何故、公立高校に入らなかったのか?」にあるように、公立高校に入っていれば、私学助成金が削減も問題ないわけです。
公立高校の年間学費は私立高校の年間学費の二分の一というデータを文科省が公表しています。
裕福ではないなら、最初から公立高校に入っていればいい話なのです。
だって、裕福ではない=勉強が出来ないというわけではないのですから。
今の時代はインターネットを使えば、なんだって勉強ができる時代なんです、勉強出来ないのは自分のせいとしか言いようがありません。
すみません、脱線しましたw
どこかで似たような話を聞いたことある人がいるかもしれませんが、気のせいです。
『最後に』
いかがだったでしょうか、今回は「嫌われる勇気」を紹介しました。
私はこの本の内容を見た時、タイトルから想像していた内容と違ったのでびっくりしました。
この本が気になった方は、最後にリンクを張ってありますので、チェックしてみてください。
終盤、脱線してしまって申し訳ありませんでしたw
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。