メンタルコントロールができるシステマってなに?
ロシアの格闘技である「システマ」を使って、メンタルを強くする方法を知ったので、共有したいと思います。
また、今回は「人生は楽しいかい?」という本を紹介しつつ、システマによるメンタルをコントロール方法をお話ししたいと思います。
緊張しやすい方や本番に弱い方は今回の記事を読むことで、何か克服へ繋がるヒントが見つかるかもしれません。
目次
『はじめに』
今回紹介する「人生は楽しいかい?」という本の存在を皆さんはご存知だったでしょうか。
無名とまではいかなくても「嫌われる勇気」程には有名ではないと思います。
しかし、内容が読書に与える影響は計り知れず、とても参考になる本で、何故ここまで認知度が低いのか疑問に思うくらいです。
この本を読むことで、不安や緊張を自分でコントロールできるようになっただけではなく「自分は本番に強い」と思えるようにもなりました。
そのため、緊張しやすい方や本番に弱い方は今回の記事を読むことで、何か克服へ繋がるヒントが見つかるかもしれません。
『人生は楽しいかい?』
著者:ゲオルギー・システマスキー
監修:北川貴英
出版社:夜間飛行
発売日:2019年6月
ページ数:312p
『内容紹介』
これは前の紹介した「営業の魔法」と同じような、物語調で小説的な構成になっています。
冴えない会社員である主人公が、この本の著者でもあるゲオルギー・システマスキー、通称ゲオというシステマの達人と出会い、様々な教えを授かりながら成長していく物語になっています。
ビジネス書としては王道な流れなのですが、他と違う点は登場人物が個性的である事です。
そのため、シンプルに小説として読んでも面白いと思います。
こちらもオーディオブック版が存在するのですが、非常に素晴らしい完成度になっています。
「営業の魔法」では強くオーディオブックを進めましたが、今回の「人生は楽しいかい?」はどちらでも構いません。
具体的な内容ですが、主人公はシステマを習得するべく、ゲオから17の指令を受けるのですが、システマについて紹介したあと、その中でもメンタルコントロールに有効な要素を3つのパートにまとめて紹介します。
『システマとは』
ロシアの格闘技であることは最初に説明しましたが、もう少し詳しく説明したいと思いますが、私は専門家ではないのでこの本に書かれている内容での説明になります。
システマはロシア語で「仕組み」という意味で、単なる格闘技ではなく、本来人間が持つ力を引き出す技術です。
ほとんどの人間が、1日の大半をパニック寸前の状態で過ごしており、平常心ではなく、パニック寸前が当たり前になっているせいで、集中力の低下や不安定なメンタル、痛みへの過剰反応などになっているという考え方が根本にあります。
そこでシステマによって、心をパニック寸前から平常心へと戻すことで、必要以上に強く感じている痛みを本来の物へと戻すことができます。
その結果、周りからは痛みに強い人、メンタルのが強い人に見えるわけです。
つまり、システマで強くなると言うより、システマによって本来自分が持つ強さを取り戻すのが正しい解釈だと思います。
では、これから紹介する3つのパートではそんな本来の実力を取り戻すために必要な平常心を保つための2つの方法について紹介します。
『ゆっくり』
まずは、ゆっくりやる事です。
これは何でも構いません。
日常のあらゆる動作をゆっくりやってみましょう。
ゆっくりと行動することで、パニック寸前の心理状態に自分が気づくきっかけになります。
「ゆっくり」と言われた主人公はあまりピンと来ていない様子でしたが、ゲオに「やってみなくちゃ実感できない」と言われ、まずは靴の手入れをゆっくりやってみることにします。
さらには仕事も1つ1つゆっくりやってみると、ミスが減るだけではなく、逆に効率的になりました。
私が最初にゆっくりやってみる物事として、家事をオススメします。
どんな動作をどれだけゆっくりやることで何を発見できることは人それぞれです。
主人公が最初に靴磨きをやったときも、想像以上の発見がありませんでしたが、仕事のメールをチェックしている時に効果を実感しました。
そのため、1つの物事をゆっくりやっただけで効果を確かめるのではなく、様々な物事でゆっくりの効果を確かめてみることが大切です。
例えば私が紹介した家事をやってみた場合の反応として2通りあるとします。
1つ目は「私も実際に家事をゆっくりやってみています」といった素直に行動しているパターンです。
そして2つ目は「家事をゆっくりやったところでメンタルコントロールできない」といった反応です。
2つ目のような反応をする人は平常心を失っている可能性が高いです。
何故なら、良い面悪い面の2面が見えていないどころか、1面すら正しく見えていないからです。
今回の例でいえば、家事はあくまてゆっくりやってみる物事のオススメとして紹介しているだけですが、それを家事をゆっくりやっただけでメンタルコントロールができると勘違いしています。
これは結論を急いでいるためです。
さらに「できない」という自分の先入観で決めつけてしまっています。
もし、心に余裕があれば「なるほど」「そんな方法があるのか」「家事なら今すぐにでも出来るからやってみるか」などと思えるかもしれませんが、ためす前から否定しています。
こういった考え方をしてしまう方が、自分が思いつかなったようなアイディアを部下や取引先から提案された場合、どんな反応を示すが大体想像できますよね。
このように心に余裕が無い人は、様々な局面でチャンスを逃している可能性が高いです。
本の主人公のようにすぐに効果を実感できるとは限らないですが、靴の手入れなど、道具のメンテナンスが自然と出来る場合は、視野が広くなり、物事の様々な面からとらえることでき、チャンスを掴む可能性が高くなるはずです。
ですが、ここまで聞いても主人公のように話だけでは納得できない方も多いと思いますので、ぜひ少しづつでもいいので何かやってみてください。
個人的にオススメな動作は主人公が靴を磨いていたように、何かを磨くことです。
靴に限らず、鏡や窓、食器でもいいでしょう。
それらをゆっくり磨くことで心が落ち着きやすくなります。
『呼吸』
まずは、何故呼吸が大切なのかを説明します。
それは、呼吸がその人の心の状態を表しているからです。
例えば興奮すると、呼吸の回数が平常時に比べて増え、その様子を息が荒くなるなんて言いますよね。
また、緊張している時の呼吸は浅くなります。
では、落ち着いてリラックスしている時の呼吸はどのようなものでしょうか。
ほとんどの方が、深くゆっくりと呼吸しているのではないでしょうか。
呼吸は普段からか無意識にやっていることですが、無意識だからこそ自分の状態を反映してしまうのです。
つまり、精神の状態で呼吸が変わるなら、逆もまたしかり、呼吸が変われば、精神状態も変わります。
そのため、メンタルコントロールを行う上で、呼吸のコントロールはとても大切なんです。
興奮や緊張を感じた時に、落ち着くよう自分に言い聞かせても、簡単には落ち着いてくれませんよね。
ですが、呼吸を通常時に戻すことはそう難しくはありません。
深呼吸を数回繰り返せば呼吸を落ち着けることができ、メンタルも落ち着けることができます。
つまり、呼吸が乱れた時に意識をして呼吸を整えることで、メンタルのコントロールはしやすくなります。
呼吸とメンタルは繋がっています。
呼吸を整えることは、自分に「落ち着け」と言い聞かせる事よりも効果的です。
『正しい呼吸』
前のパートで呼吸の重要性を分かっていただけたかと思いますので、ここからは正しい呼吸方を紹介します。
それは姿勢をよくすることです。
ただし、システマでのよい姿勢は背筋をピンと伸ばすことではなく、呼吸がしやすい姿勢のことです。
これは人それぞれで、これといったものは無いので、自分でどういう姿勢が楽に呼吸ができるのかを探してみましょう。
そうは言われてもよく分からないかと思いますので、ポイントを紹介します。
それは視点を変えることです。
今この記事をスマホやPCで読んでいるかと思いますが、その画面を見つめた状態で姿勢を変えてみてください。
難しいですよね?
ですが、画面がら目を離し、遠くを見てください。
自然と姿勢が変わりますよね。
そのため、デスクワークで肩や腰の疲れ、呼吸の変化を感じたら遠くを見てましょう。
呼吸はとても奥が深く、この本の中では呼吸を止めるエクササイズなんて物も載っているので興味を持った方は、ぜひ購入して読んでみてください。
『最後に』
システマを使いこなすことで、メンタルコントロールが出来るようになり、他の人よりも精神的に強くなることが出来き、使いこなす方法は動作をゆっくりすることと、呼吸を整えることで、呼吸は自分がしやすい体勢を見つけましょうといった内容でした。
今回は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この記事の内容をうのみにすることなく、複数の記事を参考にし、総合的に判断することをおすすめします。
それでは、またどこかで。