sigの雑記ブログ

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SNSに自称社長多くない?

『目次』

 

 

『はじめに』

TwitterInstagramFacebookを始め、最近ではTikTokなどでもよく「社長」という単語を見かけるようになった。

では、どんな会社を経営しているのか?

社長達の個人ページに飛ぶと、企業名が載っていなかったり、載っていても名前から判断できなかったりと、いまいち分からない。

そんな社長達のプロフィールコメントには「コンサル」や「年収〇〇万(億)」などが書かれている。

そこで、今回は社長達を見て思った事を書いていこうと思う。

 

『有名な社長か、有名な会社か』

昨今、SNSの普及により、有名企業の社長の考えや行動を一般人が知る機会が増えたように思う。

そんな社長は名前を言われて、経営している会社やサービスが出てくる人が多い。

例えば、前澤社長と言われれば、ZOZOが出てくるだろう。

しかし、いくら有名な企業名を言われても、社長の顔や名前が出てこない場合が多い。

例えば、任天堂、シャープ、東芝、日産est...

知らない人がいないくらいの企業でも、その分野に詳しい人以外は分からない。

つまり、社長が有名になるよりも先に、会社が有名になるのが先なのではないだろうか。

 

では、SNSの自称社長を見てみよう。

企業名は聞いたことが無いor載ってないor内容が分からない。

それに、職種も「コンサル」や「不動産投資」など、少し怪しさを感じるものばかり。

本当に社長なのだろうか?

 

『社長が本を出すのは会社のためにならない』

本を出したり、メディアへの出演が増えると、会社が上手くいかなくなるように感じる。

まずまず、会社の経営は初動は別として、軌道に乗ってしまえば、社長はゆとりができる。

と、言うのも、人が使える金額は無限ではなく、それ以上稼いでも、あまり意味がない。

これは有名だが、人間の幸福度は年収800万を超えた辺りで頭打ちになってしまう。

それに、会社の規模が大きくなった所で、自分が使えるお金はあまり変わらなかったりする。

 

しかし、社会との接点を会社でつないでいる人が多く、自身の承認欲求を会社の成長とリンクさせる社長が、会社を大きく伸ばす。

ソフトバンク孫社長などは、お金が欲しいのではなく、会社としての数字を伸ばすことが目的になっているのではないか。

 

そこで、本を書いたとしよう。

会社ではなく、本が評価され始める。

そうなってしまえば、社長ではなく、著者として呼ばれるようになり、会社ではなく、本人が評価されるようになってしまう。

当たり前の事なのだが、会社が評価されるよりも、自分自身が評価されることの方が幸せだ。

 

社長時代は、自分は評価されないが、会社が評価されるため、自分も評価されていると思っていたが、自分自身が直接評価されるようになると「それでいいじゃん」となってしまい、会社経営よりも、執筆活動や講演会の方に力を入れ始めてしまう。

今まで、会社に費やしていた時間と能力を、自分自身に費やすようになる。

その結果、会社が後回しになってしまう。

 

本が有名になれば、出版社から新たに書いてほしいと言われ、週刊誌にコラムを持ったり、テレビに出演するようになったりと、メディアへの露出が多くなり、いつしかレギュラー番組を持ってしまうかもしれない。

そうなると、会社経営よりも週一回の番組出演の方を優先するようになる。

しかし、会社は突発的にトラブルが発生することが多く、早急な対応が求められ、それ一つで会社の命運を左右することもある。

では、番組収録中にトラブルが起こった場合、社長はすぐに動けるのだろうか?

部下に任せて、自分は収録を続けてしまうのではないか。

そうなってしまうと、会社の一大事に、会社ではなくテレビに顔を出す社長の事実によって、社員のモチベーションが急激に下がってしまう恐れがある。

会社のトラブルを自分事に捉えて、自身の予定をすべて投げてまで、仕事をする社員がいるなか、トップは会社以外の場所でチヤホヤされている。

そんな様子を見てしまえば、彼らの口から出る言葉は「帰ろう!」の一言だ。

 

社長が社長として世間に認知されると、会社の成長を阻害する恐れがある。

そのため、私は時々「今、貴方はそんなことしている場合ではないのでは?」と思う瞬間が度々ある。

 

ちなみに余談だが、会社の評価と自分の評価をリンクさせて会社を成長させていく社長は男性が多い気がする。

何故なら、女性は一度軌道に載ってしまうと、リンクが途切れたり、現場を離れて、席を譲ってしまう方が多いように感じるからだ。