マルチ勧誘のマニュアルと対処法
マルチ勧誘にはマニュアルがあります。
こういわれたら、こう返すといったもので、よくされる質問に対しては、ただ返すだけではなく、それをきっかけとして上手く丸め込んで勧誘に持っていく流れもあります。
そこで今回は、そんなマニュアルをマルチ勧誘を行っていた方の話を聞いてきたのでまとめてきました。
『はじめに』
今回も、マルチ勧誘を過去に行っていたA氏の話を元にこの記事を作成しています。
A氏の詳細については過去の記事に書いてありますので、そちらを読んでからこの記事を読むと、納得や理解しやすいと思います。
『それって、ネズミ講でしょ』
これはよく言われることなので、マニュアルが存在します。
返しパターンは大きく2つあり、一つ目は、共感するパターンです。
「ネズミ講でしょ」
『確かにそう思うよね、私もそうだった。でも、話を聞いてみたら全然違ったんだよ』
このような感じで、共感することで、相手との立場をそろえて話を進めることができます。
さらに、このあとは実体験として、どこが違ったのかを解説することができるため、より深い内容に入りやすくなります。
2つ目は、質問を質問で返すパターンです。
「ネズミ講でしょ」
『確かにね、私も最初はそう思った。ちなみに、ネズミ講ってなんだか知っている?』
と言った感じで、A氏はよくこっちの返しを使っていたそうです。
ネズミ講に関して詳しく説明できない場合が多く、次の流れに持っていきやすいそうです。
このパターンの対処法としては、話をそらすことです。
「そうなんだ。ところでさ...」といった感じで話題を変え、そのたぐいの話に興味が無い事を伝えましょう。
それでも相手がマルチ勧誘を辞めない場合は「そういった勧誘には興味が無いんだよね」と、勧誘されていることに気づいている事と、それには興味が無い事を相手が本題に入る前に伝えましょう。
また、ネズミ講について説明できた上で断りたい場合は「法律の問題ではなく、世間体の問題だからやらない」と言いましょう。
特に、世間体といった事を言いましょう、世の中、法律がすべてではないですからね。
ちなみにネズミ講は無限連鎖講のことで違法ですが、マルチ商法は連鎖販売取引と言い、違法ではありません。
これらの知識でマウントを取ってくる勧誘者も居ますので、違いを理解しておくいいかもしれません。
『怪しいくないの?』
これも、勧誘時によくある質問だそうです。
これにも決まった返しがあります。
「怪しくないの?」
「そうだよね、怪しいと感じるよね。私も最初はそう思ったんだけど、実際話を聞いてみたら違ったんだよね。怪しい問題があるようなヤツを教えるわけないじゃん」
具体的な内容には触れないものの、自信満々で答えます。
ここで具体的な内容に触れないのは、より詳しい説明をこれから始めたり、セミナーに連れて行くなどのきっかけを失い、より深く興味を待たせられないからです。
ほかにも
「怪しくないの?」
『私も最初はそう思った、でも興味もあったからちょっと話も聞いてみたの。その結果、こうして成功しているだよね。だから、これで貴方も成功して稼げたらいいよね』
「たしかに」
『だから、もう少し話を聞いてから判断しても遅くはないと思うんだよね。もし、これで稼げるのにここで話を無視したら、あとから気づいて後悔してももう遅いよ。こういうのは早く行動した方がいいからね』
といった感じです。
対処法は「ネズミ講」のパターンと同じく、法律の問題ではなく、世間体の問題であることをはっきり伝えましょう。
『いくらぐらい稼げてるの?』
相手からそのビジネスで現在いくら収入があるのかもよく聞かれるそうでうす。
これは何となく想像できますよね。
「いくら稼げてるの?」
『いい感じだよ、今月は数万だけど、このままいけば、2、3か月で仕事辞められるよ』
これは先月の話をしていないですよね。
それに加えて、仕事を辞めれる話も、理論上は可能であるだけで、実際は違う場合がほとんどです。
この手の話では色々と話していない場合が多いです。
例えば「今月50万稼いだんだよね」と言っていても、そのあとは上手く稼げず、年収が50万になってしまっても「最高月収50万」と言えたり。
安定して月50万の売り上げがあっても、50万の出費があっては意味が無いですよね。
この他にも
「いくら稼げてるの?」
『そうだな~、仕事をやめようと思っている位だね。貴方はいくらくらい稼ぎたい?』
「月10万は行きたいよね~」
『それくらいだったら、実現できるよ』
というパターンもあり、最初と違う点は、質問を返すことで話をそらしている点です。
このパターンはとても簡単で、より具体的に聞くことです。
「受け取った金額としては、具体的にいくら?」
こう聞くと、帰ってくる答えは実際の低い金額か、見栄を張った高い金額です。
低い金額であれば「それならいい」と普通に断り、高い金額であれば証拠の提示を要求し、他のパターンと同じように、世間体の問題を持ち出しましょう。
『最後に』
今回のポイントとしては、自分の論点で話を返しましょう。
例え「法律上問題ない」と言われても「世間からはいいように思われないから」といた感じで、論点をずらしましょう。
また、相手が本題に入る前段階で、先回りして断ることも効果的です。
今回は以上です。
この記事の内容をうのみにすることなく、複数の記事を参考にし、総合的に判断することをおすすめします。
では、またどこかで。