sigの雑記ブログ

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マルチ商法を家族・友人に辞めさせる方法

最近、マルチ商法関連の話をいつも以上によく耳にするようになりました。

コロナの影響により、収入が減った人が大きいのが大きな要因であると容易に考えられ、副業が話題に上がる中で、同じく注目度が増してきた分野だと思われます。

そんな話が増えてくれば、関連トラブルもよく目にするようになるのは必然で、そんなトラブルの多くは家族、友人がマルチ商法にはまってしまった結果、お金を失っただけではなく、人間関係を壊してしまったといったものが大半です。

更には、間違った辞めさせ方によって、状況をさらに悪化させてしまったケースもあると聞きます。

そこで以前、私がマルチ商法にはまらないようにするために、マルチ業界に詳しい方から聞いた話を皆さんと共有したく、特に「辞めさせ方」に焦点を絞って説明したいと思い、今回はこのような記事を書きました。

 

 

 

 

『はじめに』

今回、話を聞いた業界に詳しい方はマルチビジネス元成功者の方で、仮にA氏とします

A氏はマルチを5、6年程やってしたそうで、最初の数年は赤字続きでしたが、最終的には黒字に転換し、成功を収めたそうです。

黒時期には月収100万を超えることも出来ており、年収で言うと、最高2000万を超えたこともある程の実力者です。

業界の中にこういった実績を持っている方は非常に少ないようです。

A氏の手法としては、初めての方と話しをして、最終的に数十万の商品を買ってもらう、いわば、マルチ勧誘のプロだったということです。

つまり、そんな勧誘のプロが困る事をすれば、マルチを辞めさせる方法になるわけです。

ちにみに、その方いわく、良くネットに載っている「論破する」といった行為はほとんど意味がないところか、かえって逆効果になる可能性すらあるそうです。(理由は後程)

 

 

『間違った辞めさせ方』

これをやってしまうと、辞めさせるどころか、より一層マルチにのめりこんでしまうきっかけになることもまります

 

『否定や論破する』

人は例え自分が間違っていたとしても、真向から否定されると気分が悪くなることが多く、どんなに説明しても「そうか、じゃあやめよう」とはなりにくい生き物です。

つまり、否定・論破しても、辞めさせることは難しいということです。

さらには、マルチ商法をしている側からすれば、そんな論理的で否定的な意見は日常茶飯事であり、それでも参加者が多いのは、想定の範囲内であり、それに対するマニュアルが存在するからです。

例えば

「成功者は少数だから、世間からはいいように思われてないだよ」

「成功したいなら、成功者の意見を聞いた方がいいと思わない?」

「彼らを見返したいと思わない?」

といった様に、否定意見をマルチを続けるモチベーションにしてしまう場合もあります。

 

『弁護士に相談する』

何故間違っているのか、結論から言うと、お金を無駄にしてしまうからです。

ネットで調べると、マルチを専門に扱う弁護士先生が出てきますが、A氏いわく、自身がマルチビジネスをやっていた間に、弁護士が間に入ることで、マルチを辞めたり、払ったお金が変えてきた事例は無いそうです。

また、無理やり辞めさせても、本人の気持ちは変わっていないため、また戻ってきたり、辞めたと言いつつも、裏でやっていたりといったケースを沢山見てきたそうです。

話がこじれるなどして、裁判等になった場合以外は弁護士さんを頼るのは得策ではないと言えます。

 

『公的機関に相談する』

ここでは警察と消費者センターを指します。

まず、悪徳マルチねずみ講と呼ばれるものは違法ですが、マルチ商法は違法ではありません

そのため、取り締まる事は難しいです。

A氏もプレゼン等を行うなかで、警察や消費者センター等から呼び出しを受けた事があったと言いますが、違法なことはしていなかったので、話をして終わりだったそうです。

 

『結論』

今紹介したやり方すべてに当てはまるのですが、無理やり本人を辞めさせても意味がなく、それは警察や弁護士に頼っても同じです。

説得ではなく、納得してもらわなければ、また同じことになります

 

 

『正しい辞めさせ方』

では、正しい方法はなんなのか、説明します。

 

『情に訴える』

特にこの方法は、マルチにはまってしまった本人が、婚約者や家族と言った強い関係性の場合はとても有効です。

ここで注意すべきなのは、感情的になって熱くなってはいけません

あくまでも、本人にとって味方になるような立場で話を聞いて、懇願する形をとりましょう。

例えば、自分の子供がマルチをやっている場合は

自分なりに考えて選んだ道なのは分かってる。でも、私はとっても不安なの。だからもう少しほかの道も探してほしいの

といった感じにすると、真向からの否定といった形ではなくなるので、本人が感じる不快感も軽減します。

何故この方法が利くのかと言うと、本人がマルチを始めた理由に、多くの場合「親孝行したい」「彼氏・彼女を幸せにしたい」といったものが含まれているからです。

そして、それをモチベーションに頑張っている場合もあるからです。

そのため、頑張った先が、望んだ結果ではないと分かれば、やる気は一気になっくなり、マルチに対して冷めてしまいます。

 

『尊敬している相手からの説得』

これは「尊敬している相手から」という部分がとても重要です。

理由としては、人は何を言っているより、誰が言っているかで、内容の信憑性等を判断しているからです。

よく、スポーツの実況解説に「元日本代表」などの肩書をもつ人を呼ぶのは、それが理由の一つであるといえます。

そのため、本人が尊敬している相手から「マルチはやめた方がいい」と言われれば、素直に考え始めると思います。

例えば、子供のころ親に「勉強しなさい」と言われたところで、やるきが起きる事はなくても、テレビに出演した大企業の社長が「勉強したほうがいい!」と言えば、やる気が出ますよね、それと同じです。

特に、尊敬の相手が、経済的や立場的に成功していたり、マルチに詳しい方だと、更に説得して納得してもらえる可能性が大きくなります

 

『条件を提示する』

これは親子の関係性の時にとても有効です。

自分の子供がマルチを始める・始めていることに気づいても辞めさせることは簡単ではありません。

そこでマルチにしばらく口を出さない代わりに条件を出しましょう。

例えば「1年間やってみて自分の生活費が稼げなかったやめなさい。約束してくれたら、1年間は貴方の思うようにしなさい」といった感じです。

親子の間柄での約束の効果は大きく、更にはこちらが何も言わない期間を設けることで、良い方は悪いですが貸し借りの関係ができます。

やはり、セミナーや講演会でマルチ勧誘に会うと、気持ちが熱くなり、正常な判断や、人の話に耳を貸さなくなってしまいます

そのため、その気持ちを逆に利用してみることは効果的です。

一度マルチに入ってしまうので、多少のリスクはありますが、被害は最小限に抑えられると思います。

一番避けるべきなのは、無理やり辞めさせることで、貴方と本人との関係性が悪くなったり、周りから孤立してしまうことです。

A氏いわく、始めた人のほとんどが、とても大変で2、3か月で辞めてしまうそうなので、辞めさせるタイミングはそこまで待たずに来るため、大きな心配はないと思われます。

逆に、長く続けている人の中には「親に反対されたから」「友人に馬鹿にされたから」だから見返したいといったものをモチベーションにしている人が多いようなので、絶対に避けましょう

 

『最後に』

今回はマルチの辞めさせ方について書きました。

機会があれば、マルチについても書きたいと思います。

私自身は勧誘されたことは今の所ないのですが、聞いた話はとても面白かったですね。

「儲かる」と言っていたのに勧誘された喫茶店のコーヒー1杯すらおごってもらえなかったり、「他のサラリーマンと一緒に満員電車に毎朝のるのはつらいでしょ」と言いながら、帰りはラッシュ時の電車に乗っていた、などなど...

相手の行動の節々に違和感があります。

それに気づければ、勧誘に乗っかってしまうことは無いでしょう。

この記事の内容をうのみにすることなく、複数の記事を参考にし、総合的に判断することをおすすめします。

それではまた。